また、高血圧の定義が変わりそうです。。。

現在の高血圧のガイドライン(2014年制定)では、血圧の目標値は以下になっています。

60歳未満 140/90以下

65歳以上 150/90以下

医学の世界では絶大な権威も持つ雑誌である、ニューイングランドジャーナル(2018.2月号)に「高血圧の初期治療」について書かれていました。

今回の目標値は年齢に関わらず、 130/80未満 が目標となりました。

つまり130/80以上は高血圧という事です。

さらに高血圧は2つの段階に分けられています。

Stage1高血圧    血圧130~140/80~90

Stage2高血圧    血圧140/90以上

1)「Stage1高血圧」の治療

糖尿病、心臓病、腎臓病がない場合、3~6か月生活習慣改善を試みる

①具体的には約20分毎日歩く。

②アルコール 男性(ビール700ml以下、ワイン300ml以下、ウイスキー90ml以下)

女性(ビール350ml以下、ワイン150ml以下、ウイスキー45ml以下)

③K(カリウム)の多い食事を摂る 野菜 果物 海藻 大豆など。

①~③で 血圧 3-8/1-4 mmHg 減少が期待できます。

さらにDASHダイエットでBP 11.4/5.5 mmHg 減少します。

DASH Dietary Approaches to Stop Hypertension

●果物・野菜・低脂肪乳製品・玄米・鶏肉・魚・豆、ナッツ、オリーブ油を積極的に摂る。

●赤い肉(牛肉、豚肉)、バター、菓子、砂糖飲料を減らす

●赤ワインを1,2杯

2)「Stage2高血圧」の 治療

原則 降圧剤の治療開始が推奨される

血圧130/80以上は高血圧の根拠ですが、脳卒中や心筋梗塞、心不全などの心血管疾患死亡率のデータが、血圧120台の方が、血圧140台より優れていたというデータに基づいています。

高血圧の基準もわずか5年で変わりました。診断・治療の根拠となる、それぞれの疾患のガイドラインもどんどん新しくなっています。絶えずアンテナを張って研鑽してしかありません。

でも基準がどんどん変わるので、患者さんに納得して頂くのが大変です。

「先生、前はこう言ったじゃないかぁ」「あれは嘘言ったのかぁ」

いや~、嘘を言った訳ではなく、その時はそれがスタンダード(標準治療)だったのです。

今後も患者さんにわかりやすく、丁寧に、今のスタンダードを説明していきます!

さいとうファミリークリニック

 

 

 

 

 

 

 

新型タバコで禁煙した気分になっていませんか?

最近では、各会社から新型タバコ(商品名「アイコス」・「グロー」・「プルーム・テック」)が発売され、種類によっては入荷待ちという人気です。

新型タバコと従来のタバコの違いは下記の通りです。

従来のタバコ:タバコ葉を燃やして煙を吸う

新型タバコ:ニコチンを含んだ液体を加熱して蒸気を吸う

新型タバコは煙が出ないので、周囲に迷惑をかけにくいという事と、ニコチンを含めた有毒物質が従来のタバコの約80%と少ないので、今まで後ろめたい思いでタバコを吸っていた喫煙者に広く受け入れられたようです。

一部の飲食店では、禁煙ブースでも新型タバコはOKという所もあるので、新型タバコを吸っていると「健康に気を使っている私」という感じで、あたかも禁煙した気になっている人をたびたび見かけます。

しかし、依存性物質であり、最強の発がん物質であるニコチンはしっかり入っています。

ニコチンが新型タバコの1本は、従来タバコの約80%と少なくても、喫煙者はニコチン血中濃度が上がり、自分が満足するまで吸うので、結局同じ事と言えます。

現在新型タバコを吸っているのは、従来タバコからの移行者がほとんどなので、新型タバコの影響の結果は、10年~数十年後の次世代にまかせるしかありません。

一番良いのは、従来タバコにしろ新型タバコにしろ吸わないの一番です。

現在喫煙者が約20%と減っていて、それでも今なお喫煙している方たちは、いわゆる「筋がね入りの喫煙者」が多い印象を受けます。

周囲が少々禁煙を諭しても、喫煙し続けます。

では絶対確実に禁煙できる方法が1つあります。

それは大変、大変残念ですが。。。「大病」することです。

それも、想像を絶する胸の痛みを感じる「心筋梗塞」や、空気中にいるのに水の中に顔をつけられて息ができない感じの「肺気腫」など。。。

これらの病気に罹った人は、1日40~60本吸っていてもピタリと即日からものの見事に禁煙できます。

それだけ病気の痛み、苦しみが強かったという事でしょう。

でもできれば、病気になる前に禁煙したいものです。

1回目の心筋梗塞で助からない可能性もありますし、また肺気腫になると治療により呼吸機能がある程度は回復しますが、正常な状態には戻りません。

国がタバコを合法的な嗜好品として認めているので、禁煙指導はなかなか難しいものです。

このブログを読んでくださり禁煙を考えた方、当院では保険適応で治療が受けられます。

どうぞご相談ください!

さいとうファミリ-クリニック