血小板が少ないと健診で指摘された

当院に上記のような訴えで来院されました。

基準値が15万~30万個 / μL のところを3万と言われたと慌てて来院されました。

血小板はご存知のように、止血に関係している大事な血球です。

血小板が少ないと出血しやすくなり、「紫斑」という紫色の内出血をおこす事があります。

この方の皮膚を診察しても「紫斑」はありませんでした。

その時にまず考えるのが「偽性血小板減少症」です。偽性の名の通り、血小板の数は正常です。

ではどうしてこのような事がおこるのでしょう。

採血では試験管に血液を入れますが、その時試験管内で血液が固まらないように抗凝固剤が入っています。

しかし、その抗凝固剤EDTAに血小板が反応して、血小板同士がくっついてしまう人がいます。

自動計測器で、血小板を数えるときに3つが1つにくっついていると、血小板の数が1/3になってしまうという訳です。

どのような人がEDTAに反応してしまうかは、わかっていません。

人口の0.07%~0.01%程度の頻度と言われていますが、私の印象ではもっと多いような気がします。

偽性血小板減少症の診断は、抗凝固剤をEDTAではなく、クエン酸やヘパリンに変更して採血を行います。

しかし、本当に血小板が少ない方もいます。

血小板減少性紫斑病(紫斑がはっきりしない事もあります)はピロリ菌感染と密接な関係があり、除菌する事で半数の人が血小板上昇するといわれています。

健診などで、血小板が少ないと指摘を受けた方はどうぞご相談ください。

さいとうファミリ-クリニック